1型糖尿病を持つ方と関わっていらっしゃる 医療スタッフの皆様へ
昨今、様々なインスリン製剤の開発とともに治療の選択肢が広がり、1型糖尿病をもつ方々の「生活を治療に合わせる」時代から、「治療を生活に合わせる」時代に変わりました。その結果、当事者の皆さんのQOLは大きく改善されてきました。一方で、様々な治療法に戸惑ってしまうことがあります。医療スタッフによるアドバイスももちろん大切ですが、当事者の皆さん同士の情報交換により解決できることが少なくありません。このため、全国には多くのヤングの会が存在します。しかし多くの場合、一人で患者会に参加することは容易ではありません。
大阪地区では、大阪糖尿病協会後援のヤング糖尿病を対象とした公開行事(名称 DM VOX)が年3回開催されており、peer counselingの場として多くの1型糖尿病を持つ皆さんに支持されております。関東からもこの会に参加された当事者の皆さんが少なくありません。そこで、横浜のヤングの方々から当地での設立希望があることを神奈川糖尿病協会に相談したところ、同協会の後援のもとにパイロット的に立ち上げる了承を得ることができ、 平成19年7月15日に第1回目のセミナーを開催致しました。100名以上の多くの方々に参加していただき、反響の大きさに驚きました。
それ以降、定期的に年2回(1月、7月)開催しております。常日頃1型糖尿病をもつ方と関わられている医療スタッフの皆様から、当事者の皆さんに当会の存在についてお伝えいただき、是非とも参加していただけたらと思っております。当事者の方お一人での参加が難しいかなと思われる場合には、スタッフとご一緒に参加いただけると幸いです。
この会は、講義形式だけではなく、1型糖尿病をもつ方同士のグループディスカッションを行います。医療スタッフの皆様にも当事者の方と共にグループへ参加していただきます。ディスカッションは、日頃なかなか言えない本音や日常生活での工夫点等を話し合う場であるため、当事者の皆さんの役に立つのはもちろんのこと、スタッフにとっても1型糖尿病を持つ皆さんの生活や本音を知ることができるよい機会であると考えております。 大変お忙しいこととは存じますが、ポスターをダウンロードしていただき当事者の皆さんにお渡しいただければ幸いです。 最後になりましたが、是非このような会をご理解頂き、ご協力頂きたくお願い申し上げます。
YOKOHAMA VOX開催実行委員